プロライフを掲げるLifeSiteNewsは、反教皇プロパガンダサイトかもしれない ②

LifeSiteに関しては、サイト方針、記事執筆者や支援者、そしてトランプ大統領に対する姿勢について疑問に思う点があります。なお今回の記事②は、やや「重箱の隅をつつく」内容です。

注意
この記事は、ユダヤ人総体を非難するものではありません。『夜と霧』は個人的にも感銘を受けた一冊です。

サイト方針についての謎

1. 「伝統的なユダヤ教とキリスト教」
LifeSiteはサイト方針として、2003年11月26日から現行の方針とほぼ同様の文面を掲げています。

サイト方針の2項目には「伝統的なユダヤ教・キリスト教に共通する信条の、社会的価値を強調します。しかしながら、生命、家族、普遍的な道徳規範を尊重する、全ての真の宗教と文化にも敬意を払います」と述べられています。
 ※以下、英訳箇所は直訳的な日本語にて失礼します。

ここで注目したいのは、「ユダヤ教・キリスト教(に共通する)(Judeo-Christian)」という言い回しです。サイト上にはユダヤ教に関するニュースも報じられていますが、LifeSite全体としてはキリスト教というか、カトリックに関する記事ばかりが目立ちます。どうしてユダヤ教を後半の「全ての真の宗教(all authentic religions)」にてくくらず、わざわざ「ユダヤ教・キリスト教」と謳っているのでしょうか。

2. 「新世界秩序」とキリスト教道徳・自然法
サイト方針の3項目には、「世俗主義者はキリスト教道徳と自然法を排除しようとしています。それらを、〔彼らが〕新世界秩序(new world order)を成就させるための主な障害だと見なしているのです」と述べられています。

ここでは、サイト方針の2項目のように「『ユダヤ教・キリスト教』の道徳」とは記されていません。この指摘は重箱の隅つつきかもしれませんが…。

記事執筆者に関する謎(ユダヤ人組織 ブナイ・ブリス関連)

LifeSiteの記事執筆者のなかに、Jonathon Van Marenという若手の記者がいます。彼はおそらくプロテスタントではないかと思われます著作において“I was raised in a Christian home.”という言い回しをしており、LifeSiteの執筆記事でもCatholicではなくChristianという用語を多用しているため)

LifeSite上の彼のプロフィールは、2018年1月から変更されました。変更後には「ユダヤ人組織のブナイ・ブリス(B’nai Brith)から刊行された反ユダヤ主義撲滅賞を受領している」ことが書かれています。
(He has received an award for combating anti-Semitism in print from the Jewish organization B’nai Brith.)

ここで疑問に思うのは、なぜわざわざ「ブナイ・ブリスから受賞した」旨をプロフィールに記載しているのかということです。北米事情には疎いのでよく分かりませんが、LifeSiteの読者に対してアピールになる受賞歴なのでしょうか…。

なお、ブナイ・ブリスに関する関連情報として、「カナダにおける、プロライフに関連した対立」(1995年)について次の記事③に掲載しております。

★ 参考情報
ブナイ・ブリスについては、ヨゼフ・ジェンマさんが「護教の盾」の一連の記事でフリーメイソンだと結論しておられます。

【当サイト管理人の所感】
ブナイ・ブリスがフリーメイソンであれば、上記の受賞歴掲載は世間への「アピール」にもなります。「自己顕示欲が強い彼らは、自分達が暗躍していることを完全に秘密にはできない。どこかに自分達の痕跡を残して、その偉大な影響力を世間に誇示したい」故のアピールです。

運営団体CLCの方針に関する謎(親トランプ大統領)

LifeSiteの「サイト情報(About)」ページにおいて、設立団体のCampaign Life Coalition(CLC)の方針として「直接的な政治行動に関与しない。政治家候補や政党に対して支持も反対もしない」ことが掲載されています。しかしながら、LifeSiteにはトランプ大統領について支持する論調の記事が散見されます。プロライフの大統領だ、ホワイトハウスにプレゼピオの飾り付けをした大統領だ、等々のニュースではありますが、設立団体であるCLCの方針と相反しています。(大統領は「政治家候補」ではないからOKなのか?)

【所感】ここで、トランプ大統領の親イスラエル方針を想起するのは短絡思考でしょうか…。

サイト支援者に関する謎

1. ベンハム兄弟(Benham Brothers)
LifeSiteには、おそらくプロテスタントのベンハム兄弟を好意的に紹介する記事が掲載されています。彼らの公式サイトWikipedia情報等によると、元マイナーリーグ選手の彼らは不動産業で成功しており、また、キリスト教徒としてプロライフや反同性愛を強く主張しているようです。

ベンハム兄弟

バプテスト教会で説教?する兄弟

ベンハム兄弟

教会は所謂「メガチャーチ」

ベンハム兄弟のYouTube公式アカウントにアップされている動画より

2015年3月17日付けの記事では、LifeSiteがアップしたYouTube動画を掲載した上で、同兄弟による「LifeSiteをサポートしている」発言を紹介し、寄付を呼びかけています。彼らの「サポート」に資金面も入っているかどうかは不明ですが、教皇様のバッシング記事を量産しているサイトをプロテスタントが支援しているのか?と疑問に思ってしまいます。

2. 資金提供者の有無について
前回の記事①にて記載した通り、LifeSiteには30人以上のスタッフが世界各地にいるとのことです。まさかスタッフ皆がボランティアで働いているはずはないと思われます。LifeSite上ではしばしば同サイトのための寄付を呼びかけていますが、定期収入ではない寄付金にのみ頼って、スタッフへの給料をまかなっているのでしょうか。

寄付の呼びかけ

Funding 資金調達についてサイト情報ページ
「LifeSiteは無料サービスを維持するために、寛大な読者からの寄付に主に依存しています。有料広告プログラムもあります。」

また、設立団体のCLCにしても、サイト上において会計報告がなされていないため、資金の流れはよく分かりません(CLCサイトでも寄付を呼びかけています)。

カナダのような国でのマーチフォーライフの運営等にはお金がかかると思われますが、一般人からの寄付以外の資金提供者がいないと到底活動できないのではと思います。