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メイソン教会として建て替えられた山口サビエル記念聖堂 ② 【聖堂内シンボル】

前回①に引き続き、山口サビエル記念聖堂のシンボルと怪しい造形物等について記していきます。今次②は、聖堂レイアウト図の解説番号に沿って列挙していきます。2ページに亘る分量です。反キリストやら、666やら書いております。

聖堂レイアウト図

サビエル記念聖堂のレイアウト

※ 上の丸番号のリンクをクリックすると、本記事内の文章に飛びます。画面右下の黄色い丸をクリック/タップすると、ページ最上部に飛びます。
聖堂レイアウト図の解説番号は山口サビエル記念聖堂公式サイトより

① 祭壇

山口サビエル記念聖堂の祭壇

祭壇には亀裂のような造形が付加されています。これは、聖堂を設計した2人のうち1人の、イタリア人神父コンスタンチノ・ルッジェリフランシスコ会 OFM; Costantino Ruggeri)によるデザインです。
※聖堂の基本設計者は、ルッジェリ神父と建築家ルイジ・レオニの2名。(情報元1(教会公式サイト)2

同神父が手がけた、他の祭壇にも似たような芸術思想?のデザインが見られます。

おそらくイタリアの教会の祭壇

おそらくローマの聖ヨハネ・ボスコ教会(San Giovanni Bosco)の祭壇

② 朗読台

この朗読台は普通のデザインだと思われるかもしれませんが、ルッジェリ神父が設計したローマの教会には、以下のような奇っ怪なデザインの朗読台があります。

: 聖ヨハネ・ボスコ教会(San Giovanni Bosco)
: 聖ベルナルド教会(San Bernardo di Chiaravalle)

③ 司式司祭席

山口サビエル記念聖堂と一つ目内陣

祭壇後方の司式司祭席は、ジェノヴァのTabernacolo教会(Tabernacolo; 幕屋、御聖櫃)と似ています。祭壇と司祭席とで、まるでみたいな形状をなしているところがです。


内陣のステンドグラスと「シンボルのついた十字架」

ここで、内陣のステンドグラスに注目してみます。

向かって右から、太陽、星、月があるのが見えます。これら3つは、フリーメイソンが用いるシンボルとして代表的なものです。
※ 中央のオレンジ色の円が太陽だという解説は、こちらのページにあり。

トレーシング・ボード

言わずもがなですが、キリスト教的図案ではなく「太陽、月、星」を大々的に採択する必然性はありません。

フランシスコ・ザビエルのステンドグラス

山口カトリック教会旧聖堂のステンドグラス

月が描かれているステンドグラスの赤い模様は「救い主キリストの血」とのことですが、その下に描かれている緑色の曲線物はに見えます。

蛇のステンドグラス

蛇は、キリスト教世界においては、当然のことながら蛇に姿を変えた悪魔を指します。

竜すなわち悪魔でありサタンであるあの昔のへびを捕らえて…

ヨハネの黙示録 20・2

内陣のステンドグラスは「反キリストの象徴」だと種明かしするために(明白な「種明かし」は彼らのやり口)、わざわざ蛇が描かれているのでしょうか・・・。


シンボルのついた十字架

「シンボルのついた十字架」

Laudate「教会をたずねて:カトリック山口教会(広島教区)」 には、司祭席の前に立て置かれてある「シンボルのついた十字架」も紹介されています。(サビエル記念聖堂の紹介サイトページや動画等を見ると、この「十字架」のないものが多いです。)

拡大して見てみると、まるでホスチアが転げ落ちているように見えます。また、何故だかホスチアがカリスの上に3つ描かれています。伝統的な図案においては、以下のようにカリスの上にはただ1つのホスチアです。

ホスチアのステンドグラス

「シンボルのついた十字架」における3つのホスチアの並びは、偶然かもしれませんが、フリーメイソンがピリオドの代わりに用いる省略符号である三点符(three points)の「」に似ています。この省略記号は「三角形」を示しているようです(1)


司祭席後方には、なぜか机と椅子があります。(まさか、「イルミナティの極秘指令」にある「司祭の食休み」的な意味合いではないではないですよね・・・。)

④ 聖体の小部屋

山口サビエル記念聖堂の御聖櫃

聖堂入って左奥には、「聖体の小部屋」なるものがあるようです。

御聖櫃のこの形状は、何らかを意味しているのでしょうか・・・。拡大して見ると、御聖櫃中央には「I」と「X」のIXモノグラムが刻まれています。

※カトリックにおいて、「IXモノグラム」(IX monogram)という用語が正式名称かどうかは不明です。
※ モノグラム = 組み合わせ文字

IXモノグラムはWikipedia(日、英)によると初期キリスト教のモノグラムとのことです。何故モノグラムとして一般的な「キー・ロー」(XP; 「コンスタンティヌスの組み合わせ文字」(2))に比べて知名度の低いIXモノグラムを用いるのでしょうか・・・。
(ここで、XとIで「11」=「フリーメイソンが好む数字」(二本の柱、すなわちボアズとヤキンを想起させる数字)を意味すると大胆に仮説立てることは、止めておきます。)

雰囲気の似た、ルッジェリ神父による「御聖櫃」。前述の「シンボルのついた十字架」に見られる3つのホスチアも有り。

雰囲気の似た、ルッジェリ神父による「御聖櫃」。IXモノグラムが刻まれています。どことなく禍々まがまがしい雰囲気が漂っています。

聖堂の会衆席側から見える「聖体の小部屋」の御聖櫃

⑤ 会衆の席

山口サビエル記念聖堂と666の長椅子

長椅子の数に注目してみてみると、聖堂右と左に、6台の長椅子が縦3列ずつ並んでいます。
「666」「666」です。

偶然かもしれませんが・・・。

※ レイアウト図における長椅子の数と、実際の長椅子の数は異なっております。

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