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聖母マリア様の御絵 【8】 被昇天 ②

神の無原罪の御母、終生童貞マリアが、地上の生活を終えて、霊魂と同時に身体をも天の光栄に上げられたことは、神の啓示による信仰の真理であると、余は、宣示し、明言し、定義する。(教皇ピオ12世)

1950年11月1日 使徒憲章 Munificentissimus Deus
聖母被昇天の御絵
聖母被昇天の御絵

マリアは天に上げられ給えり、天使らは喜びて主を讃美し奉れり、アレルヤ。
Assumpta est Maria in caelum; gaudent Angeli, laudantes benedicunt Dominum, alleluia.

童貞マリアは天使諸隊の上に上げられ十二の星の冠はその頭上にかむせられたり。
Exaltata est Virgo Maria super choros Angelorum, et in capite eius corona stellarum duodecim.

 『LIBER PRECUM 祈祷書』より

聖母戴冠の御絵

すでに2世紀から教父たちは、マリアを新しいエヴァと呼んでいることを忘れてはならない。彼女は新しいアダム(キリスト)に従属していたが、原始福音の中にあるように(創世記3・15)、地獄の敵との激戦において、キリストに密接に結びついていた。そして、異邦人の使徒の書簡において、いつも結びつけられている罪と死(ローマ5・6; 1コリント15・21~26; 15・54~57)に完全に打勝ったのである。したがって、キリストの栄光に輝く復活が、決定的勝利の本質的な部分、最終的なしるしであったのと同じように、罪に対するキリストとマリアの共同の戦いもまた、処女マリアの肉体の「栄光」によって終りを飾ったのである。「この死ぬ者が不滅をまとうであろう時、死は勝利に呑まれた」という聖書のことばが実現すると使徒は言っている(1コリント15・54)。

1950年11月1日 使徒憲章 Munificentissimus Deus: 『カトリック教会文書資料集』

上から二番目の画像は1955年に出版された『毎日のミサ典書』にも掲載されており (※) 、「さし絵は、ヴァティカン国際出版社の御厚意によるものである」とバルバロ神父様がお書きになっています(p.2)。
※ 参考:聖母マリア様の御絵 【3】 被昇天

ヴァティカン国際出版社の正式名称は寡聞にして存じませんが、1926年に設立された「Officina libraria editoria Vaticana」(英語名: Vatican Publishing House)のことでしょうか?

聖母被昇天の御絵
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天に上げられた終生童貞マリアの祈りに支えられる我らの心を、愛の火に燃えさせ、たえず主をのみあこがれさせ給え。

聖母被昇天の御絵

色付きver. (Nashville): クリック/タップすると拡大画像が開きます


出典

  • フェデリコ・バルバロ訳編『毎日のミサ典書』第12版、ドン・ボスコ社、1967年、p.1122。
  • H・デンツィンガー編、A・シェーンメッツァー増補改訂、浜寛五郎訳 『カトリック教会文書資料集』改訂版、エンデルデ書店、1982年、pp.606-607
  • 土屋吉正編『LIBER PRECUM 祈祷書』ドン・ボスコ社、1956年、p.261