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悪魔が働いているしるし(教皇パウロ六世)

故デルコル神父様著「ご存じですか? 27 『信仰を忠実に 恵みにみちたお方』」に「悪魔が働いているしるし」について記載されています。1972年11月15日の教皇パウロ六世聖下の演説からの引用です(PAPAL ENCYCLICALS ONLINEに “Confronting The Devil’s Power“の題名で掲載あり)。

最近この引用部分を読み直したところ、あまりにも現況において思い当たることばかりでした。「公開ミサを自粛する」ことは最たる例です。

  • 神の存在が、非常にずる賢い方法で、根本的に、それが矛盾となる程度にまで否定されているとき
  • 明白な真理が曲げられ、偽善的に強く偽りが主張されるとき
  • 愛が冷たい残酷な利己主義で圧迫されるとき
  • キリストの御名が意識された反抗的憎しみで攻撃されるとき(コリント前 16・22、12・3)
  • 福音の精神がごまかされて否定されるとき

※ 漢字表記などを一部修正しました。

これらに加えて、演説原文には「絶望が最終的決定(last word)として肯定されるところ」に悪魔の邪悪な作用が働いているともあります。

agnus dei

演説は、こうはじまります。

現在、教会が最も必要としているものは何でしょうか? わたしの答えに驚かないでください。また、それをあまりに単純なもの、あるいは迷信的なものだと考えないでください。教会が最も必要としているものの一つは、わたしたちが悪魔と呼ぶ悪から身を守ることです

最後には「悪魔に対する防御」との小見出しで以下の内容が語られます。この拙訳文を以て、当記事を締めくくることといたします。

恩寵は決定的な防御です。純潔は強さの側面を持っています。キリスト教徒は闘士でなければならず、警戒し、強くなければならず[28]、時にはある種の悪魔の攻撃から逃れるために、特別な苦行をしなければなりませんイエズスはその解決策として「祈りと断食」を示すことで、わたしたちにお教えになっています[29]。そして、わたしたちが従うべき重要な指針を、使徒は提唱します。「悪に勝たれるままにせず、善をもって悪に勝て。」[30]

したがって、個々の魂、教会、世界が現在直面しなければならない対立を意識して、わたしたちの最も重要な祈りの中のよく知っている祈願に、意味と効果の両方を加えるように努めましょう。「われらの父よ……われらを悪より救い給え!」

わたしの使徒的祝福が、この成就のための一助となりますように。

[28] ペトロ前5・8
[29] マルコ9・29
[30] ローマ12・21; マタイ13・29

St.Mary

2021年5月25日:聖霊降臨後の火曜日

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天主の聖母、われらのために祈り給え。