ディートリッヒ・フォン・ヒルデブラント氏による著書『荒らされた葡萄園』(1973年)の最終章を読んでみたところ、聖ピオ神父様による、このようなお言葉が引用されていました。
多くの典礼上の変化 [注: トリエント・ミサからの変化] を嘆き悲しんでいる私の友人に、パードレ・ピオはこう語りました。
「あなたの言う通りです ― しかし、キリストは私たちをお見捨てになっていません。依然として、御聖櫃に在しますのです。そして、今もなお、聖なるいけにえは客観的に行われています!」
Padre Pio told a friend of mine who was deploring many of the liturgical changes, “You are right — but Christ has not abandoned us. He is still present in the tabernacle, and the Holy Sacrifice still takes place objectively!”
Hildebrand, Dietrich von, The Devastated Vineyard Hildebrand (1973), 246.
なお、ヒルデブラント氏はトリエント・ミサの支持者だったようですが、ピオ神父様のこのお言葉を引用する前段において、「[ノブス・オルドのミサにおける] 新しい公式化や重要な祈りの削除によって、ミサ聖祭において客観的に存在するものから、私たち自身をそらすべきではありません」とも述べています。
聖ピオ神父様のお言葉の真偽を検証することはできませんが、ご参考までに、紹介させていただきます。
※ 補足: ピオ神父様が仰せになったのは、時期的に過渡期のミサのことでしょう。
今年2018年9月23日は、聖ピオ神父様の御帰天50周年ですね。
聖ピオ神父様のお写真は、Instagramのアカウント「stpadrepio」の投稿画像を使用させていただきました。
『荒らされた葡萄園』の冒頭箇所の邦訳と英語版のご紹介 (Webサイト「護教の盾」の該当ページ)