前回のアマゾン・シノドス関連記事にて、フォード財団資金提供の件についてはBernardo Pires Küster氏(ブラジルのカトリックジャーナリスト)が最初に発見したらしいと書きました。同氏のTwitterでの発言を遡って見てみたところ、興味深い投稿がありました。
ブラジルのハミルトン・モウラン副大統領(労働改革党)がフリーメイソンの第33位階に昇格したとこのとです。
2019年10月22日の投稿
出典 https://twitter.com/bernardopkuster/status/1186299908439138304
この投稿とモウラン副大統領のWikipediaページにリンクされているニュース記事を取りまとめてみると、以下の通りです。
- モウラン副大統領はカトリック信徒であり、且つ20年以上フリーメイソンである。
- 2019年10月19日(日付はおそらく)にスコットランド儀礼(スコティッシュ・ライト)の最高評議会である第33位階に昇格した。
※ 第33位階の名称「全権大監察総監」(Sovereign Grand Inspector General) - ブラジルのリオグランデ・ド・スル州はIjuíにて昇格の式典が行われた。
- ブラジルのフリーメイソン員によると、第33位階に昇格する人はほとんどいないらしい。
ハミルトン・モウラン副大統領(Hamilton Mourão)
2019年5月3日、フランスのロッジでの撮影写真。
写真中央のモザイク舗床の上を歩く3名のうち右側の人物が副大統領。
出典(メイソンのサイト) https://gorgs.org.br/site/index.php/2019/05/04/vice-presidente-hamilton-mourao-homenageado-na-loja-republica-de-franca
フリーメイソンへの加入は今も教会によって禁じられていますが(参照:1983年11月26日付け教理省長官・ラッツィンガー枢機卿閣下(当時)発行文書(聖座サイトリンク))、カトリック信徒でありながら禁制を無視して堂々とフリーメイソンだと名乗ることは現代の潮流なのでしょうか。
ちなみに、Wikipedia(英語版)によればモウラン副大統領は先住民族出身とのことです。
※ この情報で以てアマゾン地域における教会の怪しい動きとフリーメイソンとが繋がっていると裏付けたいのではありません。とはいえ、フリーメイソンはブラジル国や同国のカトリック教会とは深い関係があるようですが。
天主の御母聖マリア、罪人なる我らのために今も臨終のときも祈り給え