2020年3月27日(金)に教皇様が「ウルビ・エト・オルビ」の祝福をおくられました。
教皇フランシスコは、現地時間3月27日(金)18時、バチカンで特別な祈りをとり行われ、聖体降福式をもって、教皇祝福「ウルビ・エト・オルビ」をおくられた。
バチカンニュース「教皇、バチカンで祈りと聖体降福式」(2020年3月27日)
この祈りは、現在世界に脅威を与えているパンデミックの収束を神に祈り求めると共に、神における信仰によって人々を励ますために行われた。
この日の夕方、ローマは冷たい雨に見舞われた。教皇は雨に濡れた無人の聖ペトロ広場のスロープを大聖堂に向けて上られた。
この3月27日をピークとして、イタリアでの新型コロナウイルスによる一日当たり死亡者数が減少していきました。5月23日、John LoCoco神父様(米・ミルウォーキー大司教区)によるTwitter投稿で、本件について知りました。
右の画像のグラフは、Google特設ページの統計情報に掲載されているもの(スマホ版)です。日本語版のグラフは以下の通りです。
確かに、3月27日がピークで、翌日以降減少に転じています。驚きです。
(3月27日までの死亡者数合計と、3月28日から現在までの死亡者数合計を比較したら(上掲グラフ3月27日縦線の左右面積比較)、後者の方が圧倒的に多いと言う方もいるかもしれません。とは言え、医療資源のことを考えると、一日当たりの指標減少は重要ではないかと思われます。)
以下、当日の中継映像のキャプチャ画像を驚嘆の記録として残しておきます。
教皇の導入の祈りに続き、マルコ福音書のイエスが突風を静めるエピソード(4,35-41)が朗誦された。
バチカンニュース「教皇、バチカンで祈りと聖体降福式」(2020年3月27日)
これに続き、教皇は説教の中で、嵐の中で舟が水浸しになり、おぼれそうだと訴える弟子たちに、イエスが向けた「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか」(同4,40)という言葉を黙想された。
福音史家聖ルカが描いたと伝えられている聖母子画「サルス・ポプリ・ロマーニ(Salus Populi Romani;ローマ人の救い)」 (英Wikipedia)
大聖グレゴリオ教皇様、グレゴリオ十六世教皇様がそれぞれペスト、コレラ流行終息のために祈った御画。
教皇は大聖堂正面の左右に掲げられた、ローマの聖マリア大聖堂の古い聖母子画「サルス・ポプリ・ロマーニ(ローマ人の救い)」と、聖マルチェロ教会のキリストの磔刑像を前に、長い沈黙の祈りを捧げられた。聖マルチェロ教会の磔刑像は、1522年、ローマにペスト感染が拡大した際、その鎮静を祈る宗教行列で用いられた。
バチカンニュース「教皇、バチカンで祈りと聖体降福式」(2020年3月27日)
最後に、教皇は大聖堂のアトリウムで聖体降福式をとり行われた。
聖体降福式(ベネディクション)
前掲の「聖マルチェロ教会のキリストの磔刑像」(「奇跡の十字架」と呼ばれている(バチカンニュース リンク))が画面左側に見えます。
教皇祝福「ウルビ・エト・オルビ」
主よ、主に叫びし我が声を聴き給え(詩篇26・7)
2020年5月24日 御昇天後の主日、キリスト信者の扶助者なる聖マリア