11月23日夕方に、教皇様が日本にご到着されました。歓迎ムードの最中で心が弾んでいる信徒の方々も多いのではないかと思われます。そして同日に、当サイト管理人が2019年8月・9月に送付した嘆願書(※)に対する、聖座は典礼秘跡省からの11月12日付けの御返信を拝受しました!
(実際にはこの手紙はもう少し早く到着していたのですが、郵便局からお手紙を受け取るタイミングの問題で23日になってしまいました。)
※ この記事の下部「バチカンへの文書送付事情」でも書いておりますが、ほぼ同様の嘆願書を2通送っています。
差出人は、典礼秘跡省のundersecretary(正式な日本語訳は事務次官でしょうか?)であるCorrado Maggioni神父様(S.M.M.)です。
内容は「当省は2019年8月31日付けと9月11日付けのあなたの手紙を受け取りました。この手紙のなかで、あなたは東京大司教区での様々な典礼上の誤用について聖座へ知らせています。当部署は、提示された問題について綿密に調査することを保証します。」との文章でした。
※ 実際には、私は東京大司教区特有の問題を「含む」日本各地の問題について、4枚の嘆願書本文、11枚の報告書(日本語版とほぼ同内容)、その他添付資料によって陳情したので、聖座からの文言の言い回しについては気にしなくて良いかと思っています。
This Congregation has received your letters of 31 August 2019 and 11 September 2019. In your letter you inform the Holy See about various liturgical abuses in the Churches of the Archdiocese of Tokyo.
This Dicastery assures you that this Congregation will carefully examine the matters presented.
With every good wish and kind regard, I am,
Sincerely yours in Christ,
Rev. Corrado MAGGIONI, S.M.M.
Undersecretary
実際の御返信の手紙です。公開すべきか否か迷いましたが、本件について思い悩んでいる信徒は少なくないので、希望の源のための証拠として公開いたします。
「保証する (assure)」との力強いお言葉通り、これから聖座に調査(examine; 辞書によると注意深く徹底的に調べるとのニュアンス)していただけると思われます。先ずは一歩前進して良かったです。
祈りを取り次いでくださったであろう聖母マリア様含む諸聖人と、本件について祈り、おそらく断食などの犠牲も献げたであろう方々に対して厚く御礼申し上げます。
そして、「聖変化における「立って礼」を定めた日本の規定(『ローマ・ミサ典礼書の総則』に基づく変更箇所)は、本当に今の日本語規定の内容(英訳して提示済み)に対して前・典礼秘跡省長官が許可を出されたのでしょうか?という疑問」については回答がありませんでしたが、当該許可についても調査されることを祈念します。
また、先般投稿したウィリアム・グリム神父についての事件に端を発した追加の嘆願書について、菊地大司教様宛てとほぼ同内容の手紙を或る高位聖職者宛てへも送付しております。その方から、早速の御返信を賜りました。内容については伏せますが、日本の高位聖職者も聖体拝領に関する問題について完全無視ではないようです。
正直に申し上げて、嘆願書に対する聖座と日本の高位聖職者からの御返信について「期待できないかもしれない」とも思っていたのですが、悪い予感が外れて安堵しました。
天主の聖母、我らのために祈り給え。